ESP INORAN ILP-�W

ILP-�Vと�Wの違いは、単に色の違いではなく構造が違う。形は似ているが全くの別物だ。�T〜�Vのノウハウや理想を積み上げ大変革を遂げたと言っていい。これまでのILPはそれぞれ「アッシュ」「コア」「メイプル」と単材の2Pボディだったが、ILP-�Wではメイプルトップ2P、マホガニバック1Pとボディ構造が全く違う。さらにはネックがボルトオンからセットネック構造になった事により、サスティーンが増し、ストラト系から完全にレスポール的キャラクターのギターへと変貌した。また、ボディー材の厚みが約10mm（市販版）増している点も見逃せない。ネック材について、カタログではメイプルネックとなっているが、この個体ではネックの無塗装部を見る限りマホガニー材と思われる。 実はこのモデルが発売された’９６．７にレッドの�Vモデル(ボルトオン仕様、ボディ構造不明)が数本（おそらく５〜６本）製作販売されている。

ネックはボディーとネックをは め込み接着する、セットネック 構造。ボディーとネックの一体感のある太いサウンドが得られる。初期のストラト系からレスポール系へと変化。ILP-�Tから順番に弾き比べるとその進化の過程が体感できる。

標準のピックアップはシェクター、ダンカン、 ダンカンだが、この個体ではリアのダンカンを、INORANと同様のGibsonバーストバッカーtype�Uに交換している。

ブリッヂは、ILP-�Vと同様、チューン・Ｏ・ マティックを継承。

'00.7.25掲載'19.2.16 '22.12.26一部改訂

ESP ILP-�W

定価￥３２０，０００　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　生産終了 中古販売価格−−−データなし　　　　　　　　　　　　(当時)

EDWARDS EI-85LP-�W

定価￥８５，０００　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　生産終了 中古販売価格￥９，０００〜２５，０００くらい　　　　(当時)

Grass Roots GI-48LP-�W

定価￥４８，０００　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　生産終了 中古販売価格￥５，８００〜１９，８００くらい　　　　　(当時)

※中古販売価格： 近年では、機種によって価格が高騰。特にESPモデル、初期のモデルなどは顕著で、程度によって定価を超えて取引されている場合もある。

2022.10.15掲載