［京王〜種別幕・方向幕 特集］

■京王　幕まわしハンドルの製作

幕の電動化が実現しないと、幕を回すのは結構大変です。 そこで、かんたんにスピーディーに幕が回せる、回転ハンドルを製作してみました。 このハンドルを使うと、長い幕でも初めから終わりまで、ストレスなく回すことが出来ます。 製作にはホームセンターなどで、ちょっとした工具を準備する必要があります。今回は、一部工房で加工していますので、DIYで完成できるかは分かりません。。。

３．軸径に合わせ、M8のネジを切るので6.8mmのドリルで穴を貫通させます。

４．穴は工房で加工しましたが、家庭でも中心位置を割り出して、ハンドドリルで写真のように裏側から空ければ出来るようです。

２．巻取り機の軸穴の径が 9mmなので、それに合わせてハンドルに空ける穴径を決めます。(写真は6000系)

１．このようなハンドルのセットがホームセンターやネットショップで1000円ちょっとで入手することが出来ます。 ハンドルの直径は数種類ありますが、 10cmが丁度良いです。

５．M8のハンドタップを使って、穴にネジを切っていきます。結構力がいります。タップはホームセンターなどで入手できます。

６．軸棒は軸穴に合わせて直径φ9mmの棒を長さ45mmに金ノコで切断します。棒は真鍮かアルミです。アルミの方が加工しやすいですが、真鍮の方が丈夫です。

７．端面をヤスリで仕上げたあと、金ノコで幅4mm、深さ15mmの溝を作ります。この加工も工場にお願いし、ネジ加工側の直径も整えました。

８．M8のダイスを使ってネジを切っていきます。コレもかなり力がいります。ネジ部の長さは20mmです。棒の加工が出来ない場合は、あらかじめ直径φ8mmの棒で作ります。

９．ハンドルに取っ手を取り付けます。

１０．完成した軸棒をハンドルにねじ込みます。

１１．軸棒が緩まないようにドライバーなどで軽く締めて完成です。

１２．軸棒の先割れ部分が穴の中にある棒を挟むしくみです。(写真は7000系)

１３．完成した幕まわしハンドルを使って、幕を回してみましょう。

１４．手動モードで幕を動かす場合は、巻取り機の裏にある説明書の通りに操作します。

１５．モーターの横にある、赤い部分を横にずらしながら少し回すと、モーターとの連結が解除されます。

１６．巻取り機の横にあるチェーン上側の穴部分に、製作したハンドルを差し込みます。

１７．あとはクルクルと回すだけ。モーターがつながった状態で回すと、無理な力が掛かり、幕や機械を損傷する恐れがありますので注意して下さい。

１８．懐かしいローマ字なしの表示です。 種別幕や方向幕など、いろいろ付け替えて楽しむことが出来ます。 実は、電動よりもハンドル回しの方が、幕の付け替えはスムースに行えるのです。

１９．6000系は幕の穴の有無を7個の針状のスイッチ式センサーで読み取り、幕の位置を制御しています。速く回しすぎると幕を傷める恐れがあるので、ゆっくり回します。

２０．ハンドルを使えば、始めから最後までストレスなく表示を見ることが出来ます。幕の付け替えも容易になりました。

２１．7000系の幕式表示器も、同じ穴径なので、ハンドルはどちらにも使えます。

2024.4.20掲載