YAMAHA　SD-255S　 真矢 CUSTOM MODEL

真矢氏がYAMAHA時代にシグネイチャーモデルとして市販されたスネア。サイズは１４×5.5インチ。内外全体がソリッドホワイトでペイントされたシェルはプレス加工のスチール製。初期のLUNASEAサウンドを再現できる。真矢本人使用の物とは別物だが、市販にあたり真矢本人モデルに限りなく近づけている。エンブレムがその証で、新品購入時には、真矢氏の直筆サイン入りヘッドも付いてくる。購入時のヘッドはコーテッドのアンバサダー。サイン入りヘッドが張ってあるので、交換してからでないと、もったいなくて使えない。 本人仕様はシェルにパープルメタリックのグラデーションが入るものや、ラグがセパレートなタイプもある。市販品ではホワイト一色のバージョンで発売となった。

サウンドは幅広いチューニングにも対応し、全域にわたってパワー感があり遠達性に優れた乾いた感じのサウンド。特に初期LUNA SEAの甲高いチューニングにするとバンドの大音量にも埋もれない存在感のある鋭く切れのあるサウンドが得られる。一般のメタルスネアより余分な倍音が程良くカットされ、うるさい感じにはならない。おそらく、やや厚めに塗られたホワイトの全塗装がサウンドに良い影響を与えていると思われる。

スナッピーは全面当たりのタイプではないが程良いスナッピー効果が得られる。テンションの調整は、スネアスイッチ側だけでなく、両側に付いているので微調整も容易に出来る。しかし、ロック用に開発されたためジャズで使うようなブラシ奏法など、繊細な響きを要求するようなサウンドはやや不得意に感じられる。

質量はメタルシェルとしては標準的なところか。この個体で 4.23kg 当時定価40000円