TAMA CORDIA SNARE DRUMS AS878

TAMAから1983年より登場した「コルディア」シリーズ。86年に内蔵ミュート廃止。88年にスナッピーをベルブラス製の内面あたり、シェル中心部をバーチ材からメイプル材に、ラグはワンウエイに変更、89年にマイティフープ(プレスフープ)、スナッピーをスチールに変更など、細かいマイナーチェンジを繰り返し、1990年に全面あたり、ダイキャストフープに戻る。国内三大メーカーである「パール」「ヤマハ」「タマ」以外にも多くのブランドが参入した時代、大手にも生き残りをかけた商戦がうかがえる。しかし、現在になって振り返ると、どれも影の薄いモデルたちとなってしまった。一度は消えたコルディアモデルだが、数年を経て、TAMA得意のコルディア材の使用がスターシリーズの限定モデル等で復活した。 この1990年製のモデルは、'80年代より流行っていた8インチの深胴シェル。

14×8インチ。メイプル材をコルディア材でラミネート。この年のモデルよりローラーアクション全面あたりのスナッピーに戻る。 8インチの割に立ち上がりが早くシャープで、もっさりした感じはない。ハイピッチにしても音に厚みがあり、かつドライ。6.5インチからの代替なら違和感なく使える。

少々手荒い感じがする、スナッピー床の加工

当時の定価は57000円。 コルディア登場時の83年製の8インチは80000円なので、かなりリーズナブルな価格設定になった。

'18.9.23掲載