TAMA MASTERCRAFT Artwood AW456　SUPERSTAR

1980年からTAMAは精力的に商品展開を行い、スネアについては「キングビート」「マスタークラフト」「パワーライン」「ロイヤルスター」「スイングスター」の５グレード20機種で発売している。サイズは5インチ、6.5インチの2種で発売されたが、1982年より８インチが一部の機種に加わった。 TAMAのスネアは、どの機種も全体的に温かくタイトな音色が特徴。特に北海道産バーチ材を使ったアートウッドシリーズは、最もTAMAらしい温かい音色のTAMAを代表するスネアだ。その中でも6.5インチのモデルは中低音もふくよかでバランス良く鳴ってくれる。音量も申し分ない。ハイピッチにチューニングしても詰まることはなく、スコーンと抜けるようなサウンドで、大音量の中でも埋もれることはない。 '80年代のモデルが現在でも人気なのは、さまざまなモデルたちが匠職人の手によって生み出され、その魅力が現代においても色褪せないからではないだろうか。

2枚1組×3組の6プライシェル。約9mm厚

写真上：この個体で約4.8kg。 1982年当時の定価40000円。 写真左：この当時はスナッピーも日本製。ハイカーボンスチール製18本。スナッピーストラップはフィラメントテープ (SPT20)。プラのテープより適度なしなやかさがあって良いが、欠点は経年変化で接着剤がはみ出してくるのと、さらに進むと黄色くなりカサカサになる。

穴空け加工の基準点で少し傷がエッジに残る。不良品ではなく、機能にも影響はない。 「アクアマリン」は内側も美しい。 TAMA独自のメモリー式内蔵ミュートも搭載。

2020.11.15掲載