TAMA SWINGSTAR 60-76

スイングスターのスネア。7300シリーズのセットに付属。単体でも購入可能なカタログモデル。シェルそのものはマスタークラフトのメタルシェルと同じ。４００トンのプレス機で打ち抜くシームレスシェル。上級モデルとは、パーツを取り付ける穴数などが違う。ストレイナーやラグを旧型の物に、シェル内側のシルバー塗装を省きラグ数を１０から８へ。内面あたりにするなどで、部品点数や工程を削減しコストダウンした。 この当時は全面あたりが主流だったので内面あたりは安価なイメージがあるが、現在では内面あたりが主流。スナッピー等のパーツ交換で、このスネアも現在では、贅沢な作りの一品へと変貌。クラシカルかつパワフルなサウンドで現在も人気が高い。しかし程度の良いものは数が少ない。

シェルの厚さは約1.25mm。 シェル本体は上級クラスの物と全く同じ。使用パーツと製作工程でコストダウンしている。

写真上： シェル内側のシルバー塗装は省かれていて、スチールの地肌とメッキ工程で付く電極の焼け痕がむき出しになっている。上級モデルでは、これを隠すのと錆防止のため塗装が施される。 写真下： 写真では分かりにくいが、マスタークラフトの裏側はきれいにシルバー塗装されている。

約4.2kg。パーツや仕様の違いから上級モデルより軽いが、シェルは重厚。

ラグを取り付ける穴も、径やピッチが同じなので、マスタークラフトの「6373」を取付ける事が出来る。ピッチは48.5mm。現在の純正ラグもピッチが同じものが取付け交換可能。

「6361」の内部。形状は違っても構造は同じ。「JAPAN」の文字が見える。上級機種のような共振防止スポンジは入っていない。

2020.7.25掲載