TAMA MASTERCRAFT ROSEWOOD RW-255 SUPERSTAR

厳選されたローズウッドを2枚一組にし5枚重ねた10プライシェル。TAMA独自のイスカジョイントを5カ所均等に配置し、強固なシェルを成形する。 1980年の発売当時から、内外だけでなく心材までオールローズウッドで製作。この仕様は20 06年まで続いたが、翌'07年からはブビンガ材との合板材になる。26年もの長い間、オールローズウッドで作り続けたのはTAMAだけである。写真で紹介の5インチと、6.5インチの2サイズで登場。後に'86年には8インチが追加。しかし' 88年には残念ながら５インチは廃止されている。 BB-156とともにローズウッドスネアは、TAMAの代名詞とも言える存在となって、現在でも中古市場に於いて高い人気を誇る。今後このような贅沢なスネアは発売されないであろう。

TAMAのTバッヂ時代は、魅力ある製品が多かった

1980年モデルより進化し使いやすくなったメモリー付ミュート。ミュート量を維持したままON-OFFの切り替えが出来る。切り替えノブが大型化されてスタイリッシュになった。

シェルの表面は落ち着いた艶消し仕上げ。 高級材であるローズウッドの美しさを最大限引き出し、特別な趣を感じさせる。10プライのうち、一番きれいな材を外装用に貼り合わせ、均一で滑らかな表面を作り出している。198 0年初頭ではローズウッドの品質も良好で、一見エボニー材とも思えるような発色ときめ細かさである。 ラグは'70年代から人気の「6371」を装着。 サウンドはバーチに比べ、立ち上がりが早くややタイト。音量は大きくワイドレンジである。

硬く目の詰まったローズウッドは、同5インチ比較でバーチ材の4.5kgより約100g重い。 1980年当時定価50000円

エッジは他のアートウッドシリーズと形状は変わらない。２×５＝10プライシェルはすべてローズウッドであることが写真からも分かる。

TAMA MASTERCRAFT ROSEWOOD RW-255 SUPERSTAR

1980年初頭に発行された海外向け？リーフレット。すべて英語記述。 わざわざ、ビニール袋に入っていた。

12プライ構造であることや、他メーカーでは外側だけローズウッドを貼っている張りぼてだが、TAMAのシェルはすべてをローズウッドで製作している唯一のスネアであること、などが書かれている。

'22.1.3掲載